【MJG島根‐倉敷ピーチジャックス】3回表 MJG島根 無死1塁・3塁、4番佐藤の右犠飛で三原(良)がホームを陥れ3ー0とする=倉敷市のマスカットスタジアムで
2回表 MJG島根 二死2塁・3塁、9番森脇がセンターへタイムリー2塁打 2-0とする
【評】第94回都市対抗野球大会岡山県・島根県一次予選が20日、マスカットスタジアム(岡山県倉敷市)で開幕。MJG島根は、1回戦で倉敷ピーチジャックスと対戦し8ー5の逆転勝利で2回戦に進出した。MJG島根は、2回表、9番森脇のタイムリー2塁打で2点を先制。3回には4番佐藤のセンターへの犠飛で1点を加え3ー0とリードを広げたが、先発・安達が、3回と4回あわせて5点を失い逆転された。追う展開となったMJG島根は6回表、ヒット5本、打者一巡の猛攻で4点を奪い7ー5と逆転に成功。8回表にも相手バッテリーのミスで1点を追加し8―5で勝利した。4回途中から登板した2番手・伊本が倉敷ピーチジャックスを無失点に押さえる好投を見せた。MJG島根は、21日の2回戦で三菱自動車倉敷オーシャンズと対戦する。
【三塁打】佐藤亮介(6回) 日向亮太(8回) 【二塁打】森脇隆太(2回) 今福晴輝(9回)
【盗塁】大濵太陽(2回)
【バッテリー】安達啓真・〇伊本圭吾ー森脇隆太
6回表 MJG島根4ー5倉敷ピーチジャックス 二死満塁 4番佐藤のタイムリー3塁打で7ー5と逆転に成功
7点目のホームを踏む三原(良)を迎える日向(8)、三島(15)、森脇(13)
「勝利を信じて戦っていました。6回の皆の集中力はすごかった」試合後、三原主将は興奮気味に話した。序盤3―0とリードしながら、逆転される嫌な展開。5回が終了しグラウンド整備が行われている間に「たったの2点。ひっくりかえせる」と味方を鼓舞した。一死後、「一球でも多く投げさせ、なんとしても出塁したかった」と8番大濵が、粘りに粘って10球目をライト前へ。ここから、9番森脇、1番日向が単打でつなぎ満塁とすると2番・三原(良)がセンターへ弾き返し4―5。なお二死満塁で4番佐藤。「スライダー狙っていました。ここで仕事をしないと…」1‐1からの3球目のスライダーをライトへ。走者一掃のタイムリー3塁打でMJG島根は7ー5と逆転に成功した。ヒット5本・打者一巡の猛攻。勝利への執念が結実した6回表の攻撃だった。
2番手伊本が6イニング無失点の好投
最後の打者を三振に仕留めるとホッとしたのか頬がゆるんだ。3―5とチームが逆転され、なおも無死1塁・2塁の場面でマウンドに登った。最初の打者を二ゴロ併殺に打ち取ると続く打者はレフトフライで得点を許さなかった。「緊張したが、変化球がよかった」と伊本。生命線は球速98㎞のカーブだ。「緩急を意識してリードしました」と捕手の森脇。120キロ台中盤のストレートとタイミングを外す“威力のある遅球“が倉敷ピーチジャックス打線を翻弄する。回を追うごとに伊本の投球は冴え8回までヒットを許さず出した走者は四死球の2人だけ。9回、先頭打者から連打を許したが、落ち着いて続く3人を手玉に取り勝利投手になった。投じた86球のほとんどがカーブとスライダー。伊本の“遅球(ちきゅう)“がMJG島根を窮地から救った。